申し込みから開通まで

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マイクロ波中継施設を目指して (18 Dec 1997)
窓口で申し込み (18 Dec 1997)
電話とTA (18 Dec 1997)
切り替え工事当日 (18 Dec 1997)
ついに開通! (18 Dec 1997)

 マイクロ波中継施設を目指して▲戻 ★

 さて、いよいよお申し込みです。以下、私の場合ですので、他の局ではちょっと(かなり?)違うかもしれません。

 私が見た本には、「とりあえず116へ電話して、最新の申込書を送ってもらうべし」と書いてありましたが、よく考えてみると、申込書を提出するときにどうせNTTへ出向かなければならないので、直接NTTへ行くことにしました。

 絶対に必要なもの、というのはありませんが、DSU(内蔵TA)の説明書は持っていった方が話が早いです。電話代を口座振替にしている人は、工事代金は口座から落ちていきますから、特にこれといって現金はいりません。

 必要なものをカバンに入れて、いざ出発。実は私、浜松のNTTの窓口って、向宿にあるもんだとばっかり思って、日頃の運動不足解消とばかりに、マイクロ波中継施設のアンテナ向かって歩いて行ったのです。で、NTTの建物までたどり着いたら張り紙がしてあって、「第一通りの駅のそばに移転しました」・・・がーん。私の苦労はなんだったの? 皆さん、窓口は事前に電話帳で確認してから出かけましょう。

 窓口で申し込み▲戻 ★

 気を取り直して、第一通りまでこれまたてくてく歩いて戻りました。さくっと入って申込書が棚にないか探してみますが、普通のアナログ回線のやつばっかりで、ISDNのやつはありません。とりあえず順番待ちの番号札を引いて椅子で待ちます。

 一応、体験コーナーみたいなところにPCとDSU内蔵TAが能動状態で置いてあって、実際にブラウズできるようになっていましたが、サラリーマン風の人が陣取っていて動きそうにないので、ちらっと見るにとどめました。待っている間でもあちこちで「ISDN」「INSネット64」という言葉がささやかれていて、結構盛況のようです。

 順番が回ってきて呼び出されたので、窓口へ向かいます。とりあえず、INSネット64に切り替えたい旨申し出ると申込書が出てくるので、それに記入します。まず、住所と名前と電話番号。うちの場合、電話加入権は妻のもので、妻は加入権上の名前を変更していません。しかも、振替の口座は私のものなので、めっちゃややこしいことになっています。

 聞いてみたら、加入権に書いてある名前(つまり、妻の旧姓)で申請してくれとのことなので、変更する回線には妻の旧姓を、申し込みに来た人の所に自分の名前を書いておきました。連絡先をいくつか書くのですが、普通は全部自分なので何も書きません。が、今回の場合、前述のような事情があるので、昼間の連絡先と共に、自分の名前を書いておきました。

 ちなみに、氏名の変更は氏名が変わったことが分かる書類(戸籍謄本など)が必要です。加入権の譲渡にはもちょっと面倒な事が必要になります。

 現在の電話番号を伝えた時点で、その電話がどこに設置されていて、ISDNへの転換が可能かどうか、同番移行(同じ番号のままISDNに移行すること)が可能かどうかがすぐに分かりました。浜松局では、工事の日程もここで決定できました。浜松市内だとだいたい申し込み1週間以降ならいつでも指定できるようです。結構早くてほっとしました。申し込んだのは9月30日ですが、いろいろとこちらにも都合があるので、10月22日を指定しました。

 工事ですが、浜松局の場合、基本的には平日に立ち会いで行いますので、工事日には本人が設置場所にいなければいけません。浜松局では大雑把な時間が指定できましたので、一人暮らしの人は何かの用事で休んだついでに、時間指定でやってもらうとよいでしょう。ちなみに、私は午後4時〜5時というのを指定しました。

 あとは、TAの説明書に書いてある通りに書いていけばよいです。いろいろ項目があるのですが、「どうしましょうか?」と聞かれたら、さくっと説明書を出して話を進めましょう。

 申込書の記入が終わっても、控えはその場ではもらえませんでした。いろいろと確認することがあるらしく、後日郵送してくれました。うちの場合は2〜3日後に着きました。担当者の名前や電話番号とかも教えてくれたので、郵送されてきた申込書に間違いとかがあったら、連絡するとよいでしょう。

 電話とTA▲戻 ★

 工事が終わるまでは回線にDSU・TAをつなぐ事はできませんが、内線通話ができるTAの場合、電話機を2台持っていれば、それを接続して遊べるので、接続して遊んでみるとよいでしょう。その方が本番でまごつかずに済みます。

 私の場合は電話は一台しかないのですが、モデムがあったのでそれを接続して遊んでみました。すると、まず、受話器を上げたすぐ後の音が大きすぎて割れていたので、電話機の説明書を見て、パッドを切り替えました。

 試しに内線でモデムにつないでみます。モデムにつながってモデムがピーピーわめくことは確認できました。が、その後、受話器を置いてモデムをオンフックにしたら、以後電話機の方が使えなくなってしまいました。これはちょっとあせった。

 電話機のランプがなにやら点滅しているのですが、説明書を参照したら「秘話機能が動作している」とのこと。秘話というと大袈裟ですが、ようするに、2つ以上の電話機を一つの回線に接続している状況で、一方の電話機を使用しているときに他の電話を使えないようにする機能です。「フラッシュボタンを押すと使えるようになる」と書いてあったので、試しに押してみたら使えるようになりました。

 でも、これでは面倒くさいし、誤解も生じそうなので、説明書をさらに読むと、「DIPスイッチで秘話機能の検出電圧を切り替えられます。PBXを使用する場合はLにしてください」と書いてあったので、切り替えてみたらうまくいきました。

 というわけで、DIPスイッチを2つほど切り替えて、ISDN開通当日に備えます。

 切り替え工事当日▲戻 ★

 切り替え工事は10月22日午後4時〜5時の間を予定していましたが、4時30分ころ電話があって、「前の工事が遅れているので1時間ほど遅くなる」との事。実際には大幅に遅れて、日本シリーズ弟4戦が始まってしまいました。日本シリーズが始まってしばらくして、「ぴんぽ〜ん」とドアチャイムがなりましたので、午後7時近くになっていたと思います。

 実際に工事を担当するのはNTTではなくて、その下請けのNDSで、うちに来たのはわりと若めのお兄さんでした。お兄さんはとりあえず持ってきた携帯でどこかしら電話をすると、さくさくとDSU・電話の配線を始めました。電話の設定(多分、DP/DTMFの設定を見たものと思われる)を確かめて、DSU内蔵TAを電話回線につなぎます。

 AtermIT55DSUの場合、回線の同期確立ができないとACTランプが点滅しつづけます。うちの場合そうだったのですが、そういう場合は回線の極性が反対になっていることが多く、極性を逆にすれば直ります。以前はモジュラージャック内で逆さにするとか、クロスケーブルとかを使う必要があったのですが、最近のDSUは後ろに回線リバースのスイッチがついているので、それをさくっと切り替えておしまい。無事にACTランプが消灯しました。

 で、お兄さんがなにやら携帯でどこかしらに電話をすると、DSUのACTランプがぴこぴこ点滅を始めました。なにやら試験を行っている模様。暇なのでお兄さんとお話します。お兄さん、前の工事で電話が使えなくなってハマったらしいです。そういう事もあるのね。

 DSUのぴこぴこが終わると、携帯に入電。それを受けて、携帯からうちの電話に電話をかけます。電話の呼び出し音が鳴り、受話器を取ってきちんと通話できる事を確認。今度は逆にうちの電話から携帯を呼び出し、呼び出し音が鳴ることを確認。そのまま携帯を切ります(ここで通話状態にしてしまうと、通話料金がうちに発生してしまうからでしょう)。これですべておしまい。ここまで10〜15分程度でしょうか。お兄さんは無事に帰途につきました。ご苦労様!

 ついに開通!▲戻 ★

 とりあえず、嫁さんの実家に電話して、ちゃんと電話できることを確認します。着信のテストはしなかったなぁ。電話をかける場合、ダイヤル桁間タイマーで設定した時間が経過するまでダイヤルが始まりません。さっさと電話したい場合には最後に#を押します。電話機の短縮ダイヤルとかを全部#付きに変えておくといいでしょう。

 次に、インターネットプロバイダにつないでみることにします。Libretto 20CTA+Win95の組み合わせですので、DSU内蔵TAの説明書通りにモデムの情報をインストールして、ダイヤルアップネットワークで新しく接続を一つ作り、各種設定をします。BTNISの場合は、同期64Kbps接続ですからモデムはAtermIT55 Sync115Kを選び、また、アナログとデジタルで電話番号が違うので、電話番号を調べて打ち込みます。あとはアナログ回線と設定は同じ。

 さて、いよいよ接続です。私の場合、Web・ネットニュース・メールなどを別々のツールで使っているため、自動接続にしていないので、とりあえずブラウザ類を立ち上げておいて、ダイヤルアップネットワークで接続しにいきます。呼び出し中はACTが点滅しますが、あっという間に相手が応答して点灯状態となり、さくさくっと認証が終わってしまいました。この間、ダイヤル開始から約3秒。アナログならばダイヤルが終わって相手が応答するかしないか、という時間です。アナログならばこの後にさらにネゴシエーションが入ってから認証ですから、どうやっても認証終了までに10秒くらいはかかるのですが、これは驚異の早さです。

 適当なWebサイトを試しにブラウズしてみます。画像が多そうなサイトということで、東芝のサイトをアクセスしてみましたが、元が28.8Kbpsなので、3倍程度、というところですが、速いです、やっぱり。これだけじゃ面白くないので、試しに大きなファイルをIIJの窓の杜FTPミラーサイトから落としてみました。1,581,056バイトのファイルを228秒で落とせましたので、平均で55,475bps(!)です。これは、データの中身だけですから、実際のデータの流れは限界近くまで出ているでしょう。

 次に、NIFTY SERVEにつないでみます。私はニフマネは使っていないので、とりあえず、普通のコンソール型の通信ソフトでHyperROAD64に接続してみます・・・が、接続できるものの、何も出てきません。次に、PPPでHyperROAD64に接続してみました。例によって3秒ほどで認証が終わり、正常に接続できたので、NIFTYにTELNETログインを試みてみます。結果は・・・やっぱり「二重ログインです」と言われてしまいました。:_;

 仕方がないので、NIFTYは今までのモデムでアクセスすることにしました。特に設定の変更はないのですが、電話番号の後ろに#を付けておくと、発信までの時間が早くなります。正常にNIFTYに33.6Kbpsで接続して、後は安定して動作しました。しばらくはこの方法で運用を続けることになるでしょう。

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