Table of Contents |
ISDNとは? | (18 Jan 2002) | |
何ができるの? | (18 Dec 1997) | |
注意 | (18 Dec 1997) | |
料金などなど | (18 Dec 1997) | |
工事の費用 | (18 Dec 1997) | |
ISDNで使用する機器 | (18 Dec 1997) | |
接続方法 | (18 Dec 1997) |
ISDNとは? |
NTTのサービスである、INSネット64の事です。と言ってしまうと元も子もありませんが、Integrated Services Digital Networkの略です。日本語では「サービス総合デジタル網」と訳すらしいです。NTT(このURLは西日本)のISDNオフィシャルページに詳しい説明が載ってます。
なにができるの? |
いろいろできます。と言ってしまうと元も子もありませんが、基本的にはデジタル通信です。普通の人が加入する、いわゆるINSネット64(これはNTTの商品名になります)だと、64Kbpsの回線(Bチャネル)が2本、16Kbpsの回線(Dチャネル)が1本、合計で144Kbpsのデジタル回線を使えることになります。CMで「64、64、128」という言葉を聞いたことがあるかたも多いと思いますが、実際は64+64+16=144Kbpsが同時に使える最大ビットレートです(ほんとはちょっと違う)。
64Kbpsの回線の方は、音声通話や大容量のデータ通信に適していて、普通の電話と同じようにどこかに回線をつないでからデータを流すやり方が主流になります。16Kbpsの方は小容量のデータ通信に適していて、普通、パケット交換と呼ばれる方法で通信します。回線の接続をしないで使う方法が主流になります。つまり、時分割であちこちにデータをばらまくような使い方もできます。また、回線接続の設定(つまり、電話をかけるとか)などの制御信号としても使われます。
64Kbpsの回線では、音声通話とデータ通信ができます。音声通話ができますから、G3 FAXやモデムも使えます。データ通信ではパソコン通信・インターネットプロバイダへの接続・G4 FAXなどが使用できます。
64Kbpsの回線は2本来ていますから、これらを同時に使用することもできます。例えば、電話とFAXを同時に使う、電話を2人で同時に使う、電話とインターネットへの接続を同時に行う、などが可能です。また、プロバイダにもよりますが、プロバイダに2回線を同時に接続して、128Kbpsでインターネットへ接続することもできます(電話代は2倍になります ^^;
)。
64Kbpsの回線を2本使っている間でも、16Kbpsの回線は空いています。ということは、64Kbpsを2回線使っているときでも、パケット交換ができるし、また、誰かが電話をかけているということが分かります。例えば、128Kbpsでプロバイダに接続しているときに、電話がかかってきた場合、プロバイダの接続を自動的に64Kbpsに切り替え、電話を受けることもできます。
同時に使えるのは64Kbpsなら2回線までですが、機器は8台まで接続でき、それぞれに内線番号みたいなものを付けることによって、ISDNからの呼び出しならば特定の機器に着信することができます。また、ダイヤルインサービスを使えば、それぞれの機器に電話番号(外線番号)を割り当てることができます。
注意 |
構内交換機を噛んでいると面倒です。が、場合によっては簡単に対応できることもあるようです(元の回線がISDNな交換機とか?)。
ガスの遠隔操作システムとか、自動検針システムとかを導入している場合、ISDNと共存できない場合があります。
料金などなど |
そもそもの始まりは「電話代が高い」「インターネットへ接続したときに遅い」というものでした。ちなみに、言い出したのは私ではなくて嫁さんです。で、ふと電話料金の明細を見てみたんです。今のところ、基本料金1600円(浜松053地域はこの値段です)、プッシュ回線390円、屋内配線使用料60円と通話料・消費税をとられています。これに対して、ISDNは月々2830円と屋内配線使用料60円、通話料・消費税をとられることになります。
現在、パソコン通信をするという前提で、キャッチホンは契約していません。パソコン通信にも使えるキャッチホンとして「キャッチホンII」というサービスがありますが、もし契約したとすれば毎月500円とられます。プッシュ回線と同時に契約すると50円割引になるので、基本料金・プッシュ回線とあわせると2440円になります。ISDNとの差はわずか390円。
ISDNではキャッチホンもどきもできるし、パソコン通信中に電話がかかってきても安心だし、じゃあ、検討してみようか? ということになりました。
工事の費用 |
ISDNを新規にひく場合、施設設置負担金として\72,000をとられます。この値段、どこかで聞いたことがありませんか? いわゆる、電話加入権というやつに相当します。ただ、最近は「INSネット64・ライト」というプランができて、月々の基本料金が\3470になる代わりに、施設設置負担金がいらないという選択もできます。
新規ではない場合、つまり、既に電話加入権を持っていて、契約電話回線がある場合、その電話回線の解約と引き替えることで、施設設置負担金はいらなくなります。その際、ほとんどの地域で、電話番号はISDNに移行しても変わらず、道路上の配線工事もありません。
新規・変更に関わらず、契約料として800円取られます。その他に、基本工事費1000円、NTT構内交換機の切替工事費として1000円を取られます。自分で機器を揃え、モジュラージャックからDSU側の配線を全部自力でやる場合には、これで全部です。つまり、2800円(+消費税)でISDNに移行できます。
ISDNで使用する機器 |
普通のアナログ電話では電話機をモジュラージャックにつなげばおしまいですが、ISDNでは他にも機器が必要になります。
Digital Service Unitの略。ISDN回線一本につき1台、必ず必要になります。構内交換機みたいなもの(全然違うけど)と思えばいいでしょう。回線が2本同時に使えるんですから、文句は言わない。
Terminal Adapterの略。これは必ず必要とは限りません。G4 FAXやデジタル電話ならばDSUから生えている線に直結できます。TAは、DSUに直結できないアナログ電話機やG3 FAX(アナログ回線につなぐ普通のFAXですね)、モデム、パソコンなどを接続するために使います。当然の事ながら、アナログ電話・FAX・モデムにつなぐTAと、パソコンにつなぐTAは機能が別になりますが、実際には一つのTAに両方の機能が入っていることの方が多いです。
要するに電話とファックスですが、アナログ機器と違って、DSUに直結できます。ただ、現在はあまり一般的ではありません。
終端抵抗。DSUから伸びている線の端っこに必要です。何で必要かは専門書でも調べて下さい。簡単に言うと、線路の端で行き場を失った信号が謀反を起こして、線路内の信号がぐちゃぐちゃにならないように、線路の端で余計な信号を成仏させるためのものです(をい)。
接続方法 |
ここまでの説明を絵にすると、以下のような感じになります。
白いモジュラージャックは、今までと同じ大きさのもの(RJ-11)、薄黄色のやつはそれより一回り大きいやつ(RJ-45)です。配線も、赤い線の部分は今までと同じ2線のもの、青い部分は4線のものです。右の方でパソコンとTAが黒い線でつながっていますが、これはRS-232Cケーブルです。
これを見て分かる通り、NTTから家に引き込む線は今までと変わらないので、使っている線が劣悪とか、特にノイズ源の近くを通るとかいう事情がない限り、今までのモジュラージャックまでの工事はありません。
INSネット64では、こんな感じで1回線・1台のDSUに8台まで機器をぶらさげる事ができますが、同時に使えるのはそのうちの2つまでです。
とまあ、理論的にはこうなんですが、普通はうざったいので以下のようにします。
世の中のTAは、たいていDSU内蔵のバージョンがあって、最初に購入するならDSU内蔵のTAを買うのがお買い得です。で、最近のDSU内蔵TAには、RS-232Cとアナログポートが最初から付いています。普通、RS-232Cが1つ、アナログポートは2つから3つ付いています。
その他に、S点と呼ばれる端子(これが普通のDSUから生えてくる線と同等のものです)があるのですが、付けられないものとか、オプションのものもあります。ISDNカードとか、2台目のTAとかをつなぐ時にはここにつなぎます。
DSU内蔵TAから先の図のように線を引っ張る場合は、終端にターミネータが必要になる、と理解しています。線路上に本当にターミネータを付ける事もあるようですが、ターミネータ内蔵のTA(ターミネータをON/OFFできる)もあるので、それを線路終端に持ってくるやり方もあります。
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