とりあえず、百舌鳥がこのWebページ群を作るときに使用しているツールの説明をします。
ドロー系とペイント系 | (09 Jul 1998) | |
ドロー系ツール | (24 Feb 1999) | |
ペイント系ツール | (25 Aug 1998) |
世の中には「ドロー系」のツールと「ペイント系」のツールがあります。前者は線や四角などの図形を配置していくもの、後者は一ドットずつ点を置くことによって絵を描くツールです。Windows 95に標準でくっついてくる「ペイント」は「ペイント系」になります。そのまんまか。
ドロー系ツールで点を描けないこともありませんし、ペイント系ツールで線や四角を描けないこともありません。が、両者の決定的な違いは、ドロー系が後から修正するのが容易であるのに対し、ペイント系は一度書き込んでしまうと後で修正するのが大変だ、ということでしょう。
例えば、適当な背景の上に線を一本引いたとします。この線を動かしたい場合、ドロー系の場合は線だけをマウス操作で「ひょい」と動かせますが、ペイント系だと線を一度消して新たなところに引き直す事になります。しかも、線を消した後がくっきり残っているはずですから、これを背景で埋め合わせないといけません。
また、適当な図形を書いた後でこの図形を拡大したい場合、ドロー系ならばふちがギザギザになったりすることもなく拡大できますが、ペイント系の場合は斜めの線がとかくギザギザになりがちです。
こう書くとドロー系が万能のように見えますが、ペイント系にはペイント系のよい部分というのもあります。ペイント系が優れている部分としては、たとえばドット一つ一つの色を制御できるという点があります。このため、特に小さな細かい絵を描く場合には、ペイント系の方が見やすい絵になることもあります(描く人の腕にもよりますが)。
高機能なツールになると、二つ以上の絵をいろいろな方法で重ね合わせたり、パステル調やレリーフ調など、いろいろな加工ができるようになります。また、写真を取り込んだ後の加工もペイント系ならではの特長です。要は、両方の長所をうまく活かして使い分けることが大切です。
ドロー系ツールで有名なのはAdobeのIllustratorでしょう。が、有名なものが安いとは限らず、Windows版で定価がきゅーまんはっせんえんします。Mac版だとじゅうにまんえんもします。思わずひらがなで書いてしまいました。
もっと手頃なのはないかと探すと、MET'SからG.CREWというのが出ています。これなら\6,980-です。ああ、やっと数字で書く気になりました。裏技(というほどでもないが)としては、年賀状作成ソフトとかを持っている人は、それを使うという手もあります。
で、私が使っているのは、値段だけ見るとこの中間になる、Micrografx(マイクログラフィックス)のWindows Drawです。Version 6が1997年の年末に発売されました。定価は\12,800-。1998年中に販売元はInfinisys(インフィニシス)へ移管されました。
Ver 3.1の頃はMicrosoft Office Compatibleなんていう変な規格もなく、OLE関係も安定していたのですが、Ver 4以降、MS Office Compatibleになってユーザーインターフェースが変になり、OLE関係が怪しくなって現在に至ります。f^^;
Ver 4以降がWin95対応ですが、中古でソフトを買う人は、Ver 4だけは絶対にやめておいた方がいいです。Ver 5以降なら問題ないと思いますが。
どのソフトにも言える事ですけど、MS Office Compatibleって余計な規格ですよね。あれで使いにくくなったソフトがたくさんあると思うんですけど。なんでツールとか表示の中にオプションを入れなきゃいかんの? 変にオプション関係の階層が深くなって、キーボードでの操作が大変になるだけだと思うんだけど。誰か「MS Office INCOMPATIBLE」ってロゴを付けたソフト作らないかしらん。
ペイント系で有名なのはやはり何と言ってもAdobeのPhotoshopでしょう。解説本もいっぱい出ていますが、本体のお値段はこれまたお高くて、Ver 5だとじゅうごまんごせんえんもします。みんなこんなもん買ってるんでしょうか? (^^;; 実はマニュアルが手元にないから解説本が売れるんだったりして。
もう一つ有名なのがPaint Shop Proですね。よくPSPと略されます。もともとは英語版のシェアウェアだったと思います(日本円で数千円だと思った)が、以前はMET'Sから日本語版のパッケージが出ていました。現在はMET'SがPhotoCrewというフォトレタッチソフトの販売を始めたため、PSP日本語版の販売元はP&A(http://www.panda.co.jp/・・・ん? パンダ?!)になっています。
で、私が使っているのはMicrografxのPhoto Magicです。これは単体で売っているのではなく、先ほど紹介したWindows Drawにくっついてきます。つまり、Windows Drawはドロー系のツールと、ペイント系のツールが一緒についてきて\12,800-です。もちろん、GIFのLZW圧縮セーブができないと言ったことはありません。そう考えるとお買い得と言えばお買い得です。
Windows Draw Ver 4/5に付属のものがPhoto Magic Ver 4で、Windows Draw Ver 6に付属のものがPhoto Magic Ver 6です。Ver 6になってオブジェクト機能が使えるようになりましたが、その反面Ver 4から削られた機能もあったりして、結局両方を併用していたりします。ToT
その他、MicrografxからはPicture Publisherというソフトも出ています。Photo Magicの上位版という感じで、Ver 8が定価\35,000-です。照明効果とかレンズフレアとか、なかなか魅力的な機能が入っています。Picture PublisherはバージョンによってGraphics Suiteに入っていたり、単体販売されたりしているようです。
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