フレッツADSL導入日誌

導入編

>>> 導入編 (04 May 2002)
FreeBSDルーター編 (23 May 2004)
ローカルDNSサーバー (30 Aug 2011)
フレッツADSLで固定IP (09 May 2004)
ドメイン取得とDNS運用 (05 Feb 2007)
メールサーバー (27 Oct 2018)
Webサーバー (30 Aug 2011)

29 Aug 2011 Webサーバー を追加。
24 Oct 2006 メールサーバー を追加。
07 Mar 2003 ドメイン取得とDNS運用 を追加。
14 Jun 2003 DNSサーバー を追加。
26 May 2003 フレッツADSLで固定IP を追加。
04 May 2002 引っ越すときは?新しくおうちを建てるとき を追加。
15 Apr 2002 FreeBSDルーター編 登場。
25 Mar 2002 ADSLルーター にメリット・デメリットを書き加えた。
18 Jan 2002 MS謹製メールクライアントに対する注意喚起
お金関係 価格改定。
22 Nov 2001 ADSLルーターADSLルーターBLR-TX4(メルコ)導入例 を追加。
05 Oct 2001 新規公開。
ADSLとは?

 Asymmetric Digital Subscriber Lineの略。非対称デジタル加入者線と訳される。非対称なのは上りと下りの速度。普通下りのほうが速い。上り下りの速度が同じものはSDSL(Symmetric〜)と呼ばれる。ADSLとSDSLをあわせてxDSLと呼ぶことも多い。
で、DSLって?

 一般の電話が銅線の能力を一部しか使ってないことに注目し、残りの能力でデジタルデータを送信する方式。具体的には低い周波数成分は電話に、それより高い部分をデジタルデータに割り当てる。電話重畳(でんわちょうじょう)の場合「スプリッタ」が入るが、これが電話とデジタルデータを分けている。スプリッタを入れず電話を使わなければ、もちろんデジタルデータだけの使用になる。銅線の能力の余りを使う方式であるから、光ファイバーには適用できない。だから、NTTの光ファイバー接続はフレッツADSLではなくて、Bフレッツと呼んでいる。
どこへ申し込む?

 各種ADSLプロバイダに申し込む。ADSLプロバイダにもいくつか種類があり、電話局までの通信は担当するが、インターネットへの接続は他に頼んでくれ、という業者や、インターネットへの接続までやってくれる業者などいろいろある。前者と後者では値段が違い、当然後者の方が高い。
フレッツADSLとは?

 NTTがやってるADSL接続サービス。1.5M / 8M / 12M(モア)/ 24M / 40M(モアII)bpsの各タイプがあり、お値段(月額利用料)は2600円から50円刻みである(2004年1月現在)。この速度は下り(NTT→自宅方向)の速度で、上りは1.5Mタイプが最大512Kbps、他は1Mbps。自宅でサーバーを立てる場合、上りは高々1Mbpsしか出ないというのは肝に銘じておく必要がある。1.5Mbpsのストリーミングデータを自宅サイトに置いてもまったく意味がない。

 インターネットへの接続は受けておらず、インターネットへ接続する場合は別にプロバイダ(Internet Service Provider、略してISP)と契約する必要がある。フレッツADSLの場合、まずNTTの地域IP網に接続される。ISPもNTTの地域IP網に接続していて、ここからISPのネットワークに入り、さらに必要があればインターネットへ出て行く。フレッツISDNも同じような構成。

 フレッツシリーズの利点は、ISPの乗換が簡単にできることである。一度NTTと契約してしまえば、ISPの変更は特にNTT側の工事なしで済む。変更に際してNTTから料金を請求されることもない。それどころか、フレッツADSLでは2セッション同時に使うことが可能なので、2つのISPに同時に接続することも可能である。固定IPとクライアントアクセス用IPを分ける場合にも便利である。
フレッツADSLに必要なもの

 インターネットできる(アナログ回線で接続できる)環境が必要。ただし、アナログモデムはいらない。この先はシステム構成によってかなり異なるが、モデムはレンタルで、PCはとりあえず一台だけつながればいいや、という場合、とりあえずLANインターフェース(イーサネット10Base-Tもしくは100Base-TX)が必要。ない場合はLANカード(Network Interface Card、略してNIC)が必要になる。

 現在では100Base-TXのカードもずいぶん安くなったので、あえて10Base-Tのカードを導入する理由はないだろう。とりあえず導入したい場合は無線じゃないやつを用意。また、LANカードによってはケーブルが必要な場合もある。フレッツADSLの場合、ストレートケーブルで大丈夫なはずである。
申し込みは?

 普通はインターネットへ接続するから、ISPと契約していなければISPとも契約しなければならない。既に契約しているISPがある場合、まずそのISPがフレッツADSLに対応しているか調べる。対応していればOKだが、その場合でもフレッツADSLを使うことを伝えなければならないことが多い。ISPによっては料金体系も違ったりするので注意。私は@nifty、妻はDTIを利用。

 ISPが決まったら、まずそのISPを調べよう。場合によってはNTTへの申し込みの代行を行ってくれていたり、割引サービスがあったりする。ただ、いろいろ制限があったりするので、よく調べてから申し込みを行う。

 そういうサービスが存在しない場合はNTTへ、116かWebで申し込む。サービス開始当初は相当混乱があったようだが、現在ではそうでもないはず。当然、自分の住んでいる地域がサービス可能な地域になっていなければならない(通常電話番号で検索できる)。私は116で、妻はWebで申し込んだ。

 ちなみに、私(浜松)の場合、仮受付開始が2001年3月1日、申し込んだのが12日、本受付の開始が21日、4月早々に「ADSLモデムの生産が間に合わない」という詫び状が来て、モデムが来たのが20日、22日にCD-ROMが来て、開通したのは25日。妻(千葉)は受付開始日3月21日にWebから申し込み、4月23日に開通。

 NTT側の開通予定と前後して、ISPの手続きが必要な場合は間に合うように済ませておく。じゃないと開通後の試験ができない。
申し込みいろいろ

 申し込みをする前にいろいろ決めておかなければならないことがある。まずは、電話重畳か、そうではないか。まあ普通は電話重畳である。次に、モデム・スプリッタをレンタルするかどうかだが、次々と新規格が登場しているのと、割と近いうちにADSLから光ファイバーになっちゃうような気がするので、レンタルの方がいいだろう。あと、ISDNになっている人はISDNからアナログへ戻すことになるのでそのつもりで。普通はADSL工事と同時にやるはず。
お金関係

 電話はすでにあって、モデムはレンタル、宅内の配線を自分でやると仮定すれば、通常は申し込み時に契約金800円、工事費が2800 3050円。月々の使用料が電話の基本料金(局の規模によって違うが住宅用の一番高い場合で1750円)、フレッツADSL利用料3800円(2001年10月から3100円、2001年12月から2900円、2004年1月現在では1.5Mタイプで2600円)、モデム・スプリッタ利用料490円、屋内配線がレンタルになっている場合に屋内配線使用料60円。これと消費税。回線が既に光化されている場合など、工事の内容によってはもっとかかることもある。

 ちなみに、電話重畳ではない場合では、電話を使わないため基本料金が必要なく、また、スプリッタがいらないので機器レンタル料金が50円安いが、その分フレッツADSL利用料が高い(5450円。2001年10月から4750円、2004年1月現在では1.5Mタイプで4550円)。以前は電話基本料金が二級局1600円の場合に両者の支払額は同じだったが、最近は重畳しない方が高い。意味ねーじゃん。> NTT
元がISDNの場合は?

 工事は同時だが一度アナログに戻してからADSLにする、という概念になるため、私の場合は契約料を800円余計に取られ、工事費が200円高くなって3000円だった。今はどうか分からない。元がINSネット64ライト(施設設置負担金(いわゆる電話加入権)が必要ないISDN回線)で電話重畳のフレッツADSLにする場合、施設設置負担金ななまんにせんえんを取られるので注意すべし。中古の加入権でもいいのかな? これ。他にタイプ2にして通話は携帯とか、いっそのことタイプ2をもう一本とか、いろいろ考えられそうだが、自由研究ということで。
工事日が決まったら

 申し込むとそのうち工事日が決まる。ISPへ契約していない場合はISPと契約しておく。契約している場合でもISPへ「ADSLを使う」という連絡が必要なことが多い。ISPにもよるが、すぐには受け付けてもらえないISPもあるため、よく確認して工事日に間に合うように変更しておく。

 うちの場合は@niftyなので、Webサイトから変更が可能だった。料金体系は無制限コースを選択していることが条件で、変更当時は「ブロードバンドオプション」200円をとられていたが、気がついたらいつのまにか「ブロードバンドオプション」が無料になっていた。(^^;

 そのうちモデムと接続ソフト(CD-ROM)が送られてくる。モデムとCD-ROMは別送なので、同時に届かないからといって慌てないように。とりあえず中身をあらため、工事日を待つ。
工事の実際

 工事は普通、数分で終わる。NTTから電話で「これから切り替えます」という連絡があるので、配線をして待つ。終われば「無事終わりました」という連絡がある。当日留守の場合は、NTTにその旨伝えて配線をして出かければいいらしい。

 私の場合、工事日に接続だけして出かける予定だったが、出勤する前に工事が始まってしまい、電話がかかってきてしまったので、結局その場で付き合ってしまった(で、その日は午前半休(笑)した)。「本当はその次の日の0時(工事日の24時)からサービス開始ですが、とりあえず使えるはずなので使ってみて下さい」と言われた。
で、配線ってどうやるの?

 電話重畳の場合、まず、電話回線をスプリッタ(小さい箱)の「LINE」(ひとつ口の方)につなぐ。スプリッタの二つ口のほうに「TEL」というのがあるはずなので、それを今まで使っていた電話につなぐ。これで電話はちゃんと使えるはず。スプリッタの余った口には「ADSL」と書いてあるはずなので、これをADSLモデム(大き目の箱)の「LINE」へつなぐ(間違えてLANポートにつながないように)。ADSLモデムは電源が必要で、ACアダプタになっているので、ACアダプタをコンセントにつなぎ、反対側をモデムにつなぐ。終わったら電源を入れて工事を待つ。モデムによっては電源がない(コンセントにつないだ瞬間に電源ON!)場合もある。

接続図


いよいよ試運転

 工事が終わったらLAN側の配線をする(別に工事前にやっておいてもよいが)。ADSLモデムのLANとか10Base-Tとか書いてある口にLANケーブルを差し込み、それをPCのLANインターフェースに差し込む。LANインターフェースがPCに標準でついていない人はNICの説明書を読んでインストールしておくこと。

 NTT西日本のモデムは確かストレートでつなぐだけでよかったはずだが、東日本のヤツは余計なスイッチが付いているかもしれない。少なくとも今ここにあるADSLモデムには付いている。MDIとMDI-Xというやつ。これ、クロス結線かそうでないかを設定するスイッチで、私の場合、今確認したら、MDI-X側になっていて、ストレートケーブルがスイッチングハブへつながっていた。しかもカスケードポート。むちゃくちゃである。よく動いているもんだ。これを考慮すると、MDI-X側のまま、PCのLANインターフェースにストレートケーブルでつなげば大丈夫なはず。本当かなぁ。

 10Base-Tの配線が終わったら、次にフレッツ接続ツールをインストールする。もうしばらくフレッツ接続ツールなんて使ってなくて忘れちゃったが、説明書やインストーラーの記述に従えば大丈夫なはず。インストールが終わったら説明書通りに設定し、ちゃんとISPのIDとパスワードを入れ、接続すればつながるはず。あとは存分にブロードバンド環境をお楽しみあれ。

 今は直ってるかもしれないが、私が持ってるフレッツ接続ツールのメニューショートカット(File とかのアンダーライン。この場合、[Alt]+[F]とかを押せばFileメニューが選択される)、漢字にアンダーラインが付いている。どうやってショートカット入力せいっちゅうんじゃ(爆)。あと、IEがいちいち「オフラインです」と聞いてくることがあるが、シカトして「継続」を選んでおけばよい。
速度は?

 @niftyの静岡地区は最初のうちなんか不具合を抱えていたみたいで、下りの速度があまり出なかった。それでも日中は上り316.8Kbps、下り500Kbps程度出ていた(妻とIRCのDCC SENDをやり合って確認した)。しかし、テレホ帯になると下りが100Kbps程度に低下。ただ、条件のよいときにFTPでファイルを3つ同時に落としてみると、そのそれぞれが300Kbps程度を叩き出すので、ADSL回線自体は1Mbps程度出ているようだった。つまり、速度の低下はそれより向こうの(=NTT側ではなく@nifty側の)問題である。

 そのうち@niftyのメンテナンスが入り、

ftp> get sekirei.jpg
local: sekirei.jpg remote: sekirei.jpg
227 Entering Passive Mode (ほげほげちょめちょめ)
150 Opening BINARY mode data connection for sekirei.jpg (813112 bytes).
100% |**************************************************| 794 KB 00:00 ETA
226 Transfer complete.
813112 bytes received in 6.19 seconds (128.28 KB/s)
ftp>

128.28KB/sec=1026.24Kbps。どっひゃー。ちなみに、妻(ISPはDTI)も日頃から1Mbps程度出ているそうな。
セキュリティ

 FreeBSDルーター(後述)を運用していて分かったのだが、案外お客さんが多い。対策をするのが面倒だ、という人や、セキュリティ? 何それ? という人は、は常時接続するのはやめた方がよかろう。ダイヤルアップ接続と同じように接続すればよい。ただし、危険がゼロになるわけではないので、いわゆるパーソナルファイアウォールといわれるものを使うほうが安全である(これは普通のダイヤルアップ接続でも同じ)。

 本格的にやるなら、ADSL対応のルーターやPC Unixなどを使って、ちゃんとファイアウォールを組むとよい。なお、いくら外からのアタックに注意しても、中から変なページにアクセスして、あるいは変なメールを受け取ってうっかり開いちゃった場合は無防備なので注意のこと。MS謹製メールクライアントの場合はプレビューだけでも感染する場合があり、注意が必要。ウイルス検出ソフトを併用すればいくらかは防げるが、地雷を踏まないことが一番、かも。
複数のPCを接続する

 このままでは1台しかADSLモデムにつながらないので、インターネットに同時に接続できるのも1台である。複数のPCを同時にインターネットへアクセス可能にするためには、LANを組んでルーターを設ける必要がある。基本的な考え方は 家庭内乱導入日誌 / そして外へ... と同じ。

 Win98などをルーターにする場合、ネットワークインターフェースが(論理的に)二つ必要である。物理的に二つ設けてしまう方法もあるが、実はEternet的にデータが流れればいいため、ハブを通してADSLモデムにアクセスすることも可能である。ADSLモデムはPCとストレートケーブルで接続していたのであるから、Ethernetの口から見るとADSLモデムはハブに見える。よって、ハブとADSLモデムは、ハブとハブをつなぐ場合と同様の方法で接続する。つまり、クロスケーブルで配線するか、ハブのカスケードポートにつなぐ。

 フレッツADSL接続ツールをインストールすると、元々のネットワークインターフェースの他に、PPPoE(PPP over Ethernet)の論理的なインターフェースが見えるようになっているはずなので、インターネット接続の共有設定でホームに元々のインターフェースを、インターネットのほうにPPPoEを指定すればよいはず。例によって使ったことがないので、各自自由研究のこと。

 他に、ADSL対応のルーターを使う方法や、PC Unixをルーターにする方法などがある。
ADSLルーター

 複数のマシンをインターネットに同時に接続したいのなら、やはりルーターと呼ばれる機械を入れるのが一番楽。ルーターとは、ルート(route: 経路)を決めてデータを取り次いでくれる機械のこと。ルーター自体はデータの取次ぎしかやってくれないが、フレッツADSL対応とかPPPoE対応とか書いてあるやつは、接続までやってくれる。最近は安い。しょぼいやつでよいのなら1万円あたりからある。

 PCが一台しかない場合でも、ルーターを噛ますとフレッツ接続ツールで起きる「つまづき」現象がなぜか改善されるというメリットがある。これは1.5Mでも8Mでも同様である。逆に、オンラインゲームで遊ぼうとしている人は面倒なことが起きる可能性がある、というデメリットもある。

 実際には、もらえるIPアドレスがひとつのため、NATやIPマスカレードと呼ばれる機能が必要になる。簡単に言っちゃうとIPアドレスを読み替えて、ひとつのグローバルIPアドレスでたくさんのPCをつなげるようにする機能のこと。単なるルーターには含まれていない機能だが、フレッツADSL対応とか書いてあれば普通は含まれている。というか、含まれてないとわざわざルーターを入れる価値がない。(^-^;

 他に、有線・無線の種別がある。無線ルーターと言っても、ADSL回線側は有線である。また、LAN回線側にも有線ポートがついていることが多い。配線に関しては無線の方が当然楽なので、お金に余裕のある人は無線を選ぶとよかろう(本体だけじゃなくてNICも高い)。無線を使う場合はセキュリティー設定に注意。
ADSLルーターBLR-TX4(メルコ)導入例

※以下、現在は既に使ってないので思い出モード

 導入したのはメルコ(Buffalo)のBLR-TX4。ブロードバンドルーター(ブランド名はBroad Station)という名称になっている。有線タイプ(要するにAir Stationの有線版)。買値\14,800。フレッツADSL対応なので、PPPoE機能・NAT機能も含まれている。箱から出したらとりあえず配線。ADSLモデムからPCへつないでいた線のPC側をルーターのWAN回線につなぎ、ルーターのLANの口をPCへつなぐ。基本的に全部ストレートケーブルでよい。

ADSLルーターを使った場合の配線

 接続が終了したら電源を投入(スイッチがないのでACアダプタをコンセントに挿す)、あとは説明書どおりに設定してね・・・じゃ不親切なので、要点だけ。まず、PCがDHCP設定になっている場合はDHCP設定を解除する。設定するIPは完成ネットワークで使いたいIPでよいが、BLR-TX4の初期アドレスが192.168.0.1になるため、192.168.0.ほげにしておくと楽といえば楽。でも、個人的には192.168.1.ほげの方が好きなので、そうした(笑)。

 終わったら、設定ソフトをインストールして、BLR-TX4の検出をかける。うまく検出されたら、必要に応じてBLR-TX4のIPアドレスを設定し、ルートパスワード・DHCPの設定をする。ここまで終わったらPCをDHCP設定に戻してリブートし、あとはWebからさくさく必要事項を設定する。ADSLのIDとパスワード、DNSやNATを設定。終わったら接続を指示してちゃんと接続されることを確認する。ここまで来ればPCからお外へ行けるようになっているはず。

 最後に常時接続かオンデマンド接続か、好きな方を選んでおしまい。気になる使い勝手は、FTPは問題なく使えるが、IRCのDCC SEND(Chocoaのファイル転送とか)はうまく動かない(2001年5月現在)。BLR-TX4側で静的NAT設定をして、IRCクライアント側でもNATの設定をする必要がある。Chocoaの場合、自動で設定してくれるスクリプトも存在する。

 あと、ノートPCなどで、異なるネットワークのDHCP環境を行き来する(おうちLANと会社LANとか)と、DHCPでのアドレス取得に失敗することがある(ちなみにOSはWin98)。こういうときはwinipcfgを立ち上げ(スタート→ファイル名を指定して実行で、winipcfgと打っ)て、一度「すべて開放」してから「すべて書き換え」すれば動くようになる・・・はず。
FreeBSDルーター

FreeBSDルーター編を参照のこと。
引っ越すときは?

 116へ。うちの場合、NTT西で一本、NTT東で一本という状態から、また別のNTT東の管内に引っ越した。電話加入権はNTT西で使っていたやつを、モデムはNTT東で使っていたやつを持ち込むというとても変な事をしたが、快く対応していただいた(引っ越した時期はモデム待ちの期間が長かったので、モデムを返すのがイヤだったのだ)。
新しくおうちを建てるとき

 新築するときはADSLや光の事を考えて配線をしておくとよい。とりあえず要塞の場所を決めて(マシンルームや階段下など)そこから各部屋へ100Base-TXを引いておく。要塞に電話線を引き込み、要塞からリビングなど電話を置く場所に電話線を配線する。この時、ジャック同士は内部では配線せずに、外でパッチするのがミソ。

 LANを使わない場合はとりあえず短い線でパッチしておけばよい。

 他の場所でも電話を使う場合は分岐器を使えばよい。親子電話ではなく、普通の電話を二台とか、電話とFAXなどという組み合わせならば秘話機能付きの分岐器を使うとよい。

 ADSLを使う場合はパッチコードを外してスプリッタを入れる。電話の子機がワイヤレス式ならばこれで十分。

 もちろん、電話側に分岐器を入れてもよい。

 将来の光化の事を考えておくのならば、要塞に空の配管を一本引いておくとよい。光になったらスプリッタは取っ払って、電話側はパッチ状態に戻せばよい。ADSLモデムの代わりに光用の装置がやって来るので、そこへ予備配管から引いた光ケーブルを挿す。

電話がかかってくると切れる

 電話設備によっては「電話がかかってくるとADSLの接続が切れる」場合がある。浜松と妻の実家では平気だったが、今住んでいる自宅(古い公団住宅)はこの現象が起きる。原因はほとんど分かっていて、電話線を家へ引き込む口へ付いている「保安器」が「6PT」という型番だと発生することがある。確認してないけどたぶんこれだろう。

 保安器が原因なので、保安器を交換すれば直るのだが、これが有償だ、無償だ、といろいろ噂が飛び交っている。交換の原因によって変わるようだ。ADSLがらみだと有償とか言われているが、実際のところは「?」。まあ、うちはあんまり電話もかかってこないし、どうせ仮住まいなのでこれはこのまま放っておくことにする。今の状態なら接続が切れてもFreeBSDマシンが勝手に接続し直してくれるし。

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